2015年06月15日
ロジカル・・・6
私はその頬杖をついての話し方も、時折見せる困った顔も、
軽く髪を掻き揚げるしぐさも、全てがいとおしく思える自分に気づき
“いかん。このままでは・・・”
話題を変えても、ついその愛くるしい顔に惹かれるのだった。
『ねぇ、今からなんと呼べばいい?』
『“まこと”でいい』
本名を言った後、“しまった”と思った。
それでも、許せるくらいすでに菜緒子の虜になっている自分にも気づいた。
バーを出てすぐに近くのホテルに直行した。
菜緒子は慣れているように思えた。
シャワーしている菜緒子を後から・・・
そして・・・
『急な仕事でごめんなさい。次は絶対会うからね。絶対だよ。
会えなかったらさよならにするから・・それだけ真剣なのよ。』
『はぁ~、これでやっと“あずさ2号”さんともおさらばだ』
『先輩。止めるんですか?』
『ああ。こいつとも長いからな。相手するのも疲れたし。』
『あんまり長いとね・・・。他人(ほか)でかせぎましょう。』
『そうだろ。』
昨日の菜緒子を思い出していた。
全身を包む甘美な香り。妻以外の初めての情事。
“{危険な情事}みたいなことにはなんないよな”
私はすっかり虜になり、仕事などどうでもよかった。
仕事。そう今は民事再生に向けて大変な時期。
毎日のように工程の不具合が発生していた。
何より社員のやる気のなさが問題なのだ。
どうすればうまく再生できるのか?
私には全く違った2つの悩みがあった。
そして、突如悩みはもうひとつ増えることに・・・
軽く髪を掻き揚げるしぐさも、全てがいとおしく思える自分に気づき
“いかん。このままでは・・・”
話題を変えても、ついその愛くるしい顔に惹かれるのだった。
『ねぇ、今からなんと呼べばいい?』
『“まこと”でいい』
本名を言った後、“しまった”と思った。
それでも、許せるくらいすでに菜緒子の虜になっている自分にも気づいた。
バーを出てすぐに近くのホテルに直行した。
菜緒子は慣れているように思えた。
シャワーしている菜緒子を後から・・・
そして・・・
『急な仕事でごめんなさい。次は絶対会うからね。絶対だよ。
会えなかったらさよならにするから・・それだけ真剣なのよ。』
『はぁ~、これでやっと“あずさ2号”さんともおさらばだ』
『先輩。止めるんですか?』
『ああ。こいつとも長いからな。相手するのも疲れたし。』
『あんまり長いとね・・・。他人(ほか)でかせぎましょう。』
『そうだろ。』
昨日の菜緒子を思い出していた。
全身を包む甘美な香り。妻以外の初めての情事。
“{危険な情事}みたいなことにはなんないよな”
私はすっかり虜になり、仕事などどうでもよかった。
仕事。そう今は民事再生に向けて大変な時期。
毎日のように工程の不具合が発生していた。
何より社員のやる気のなさが問題なのだ。
どうすればうまく再生できるのか?
私には全く違った2つの悩みがあった。
そして、突如悩みはもうひとつ増えることに・・・
Posted by タンクん at 19:43│Comments(0)