2015年06月25日
アイソレイト・・・3
眠りから覚めると、外は暗くなっていた。
開けられた窓から冷たい風が白いカーテンを揺らしている。
“どれくらい寝ていたのか”
私の脳裏に残る菜緒子の表情を思い出していた。
夢とも現実とも判らない感覚。
椅子に座りまた鏡を覗いてみた。
窓の外からネオンの灯が見える。
私の頭は殴られたように重い。
菜緒子の話が真実としても、なぜ私を導いたのか?
私は甘い香りを身にまとい、部屋をでた。
“紀美子も菜緒子になる瞬間があったのか?”
私の知らないところで・・・・・・・・
ネオン街を横切りながら、どうしようもなく悲しくなる自分を感じていた。
通りの人込みを眺め、こちらを見ている人を見つける。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今まで気づかなかったが、どこにいても、普通に歩いていても、“誰かに見られている”感覚を覚えることがあった。
・・・・・・・・・・・・それが普通・日常・・・・・・・・・・・・・・・
“目が合う” ことなどしょっちゅうある。
その時、何かを共有しているのだ。・・・・・・・・何を・・・・・・・・
菜緒子は私をなぜ導いたのか?
その答えがこの“日常の監視”にあるのではないか?
私が考えながら歩いていると・・・
・・・・『相原さん、相原さん』・・・・・・・男の声
あの刑事が声を掛けてきた。
『おい。お前知ってんだろ?教えろよ』
『菜緒子は、菜緒子はなんなんだ?』
むなぐらをつかみ、攻め寄った。
『離して下さいよ』・・・・・・・搾り出すような声
わたしは刑事に攻め寄っている。刑事に・・・・・・
『その顔ですよ』
『何のことだ』
『今、あなた笑ったでしょ・・・にやりと』
・・・私が笑っていた・・・
『私も気づかなかったんですが・・・時折そういう顔するらしいんです。』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・菜緒子が乗移っているのか・・・・・・・・・・・
開けられた窓から冷たい風が白いカーテンを揺らしている。
“どれくらい寝ていたのか”
私の脳裏に残る菜緒子の表情を思い出していた。
夢とも現実とも判らない感覚。
椅子に座りまた鏡を覗いてみた。
窓の外からネオンの灯が見える。
私の頭は殴られたように重い。
菜緒子の話が真実としても、なぜ私を導いたのか?
私は甘い香りを身にまとい、部屋をでた。
“紀美子も菜緒子になる瞬間があったのか?”
私の知らないところで・・・・・・・・
ネオン街を横切りながら、どうしようもなく悲しくなる自分を感じていた。
通りの人込みを眺め、こちらを見ている人を見つける。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今まで気づかなかったが、どこにいても、普通に歩いていても、“誰かに見られている”感覚を覚えることがあった。
・・・・・・・・・・・・それが普通・日常・・・・・・・・・・・・・・・
“目が合う” ことなどしょっちゅうある。
その時、何かを共有しているのだ。・・・・・・・・何を・・・・・・・・
菜緒子は私をなぜ導いたのか?
その答えがこの“日常の監視”にあるのではないか?
私が考えながら歩いていると・・・
・・・・『相原さん、相原さん』・・・・・・・男の声
あの刑事が声を掛けてきた。
『おい。お前知ってんだろ?教えろよ』
『菜緒子は、菜緒子はなんなんだ?』
むなぐらをつかみ、攻め寄った。
『離して下さいよ』・・・・・・・搾り出すような声
わたしは刑事に攻め寄っている。刑事に・・・・・・
『その顔ですよ』
『何のことだ』
『今、あなた笑ったでしょ・・・にやりと』
・・・私が笑っていた・・・
『私も気づかなかったんですが・・・時折そういう顔するらしいんです。』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・菜緒子が乗移っているのか・・・・・・・・・・・
Posted by タンクん at 16:56│Comments(0)