2015年06月23日
アイソレイト・・・1
・・・“菜緒子の部屋”・・・
あの刑事の話から、うる覚えの住所をたどっている。・・・・・・・
“たしかこのマンションの3階 302号だった”
ふつうのマンション。ひとり暮らしのはず。ここの住人は死んでいる?はず。・・・
おそるおそるノブを回した。・・・・・・・・やはり開いている・・・・・・・・・
もし、菜緒子が私を導いているのなら、扉は開いているだろうと思っていた。
・・・・・・・・そう、私は導かれている・・・・・・・・・
中に入るとあの甘い香りが鼻を突いた。・・・・・・・・今ではなんとも不気味な香り・・・・・・・・
『誰かいますか?いませんよね』・・・・・・居るはずはない・・・・・・
部屋の中は “ガラン” として、まるで生活観など全くない。
古びた木のテーブルがポツンと中央に横たわっている。
椅子が2つ。向かい合わせに。
私は椅子に座ってみた。
壁にある比較的大きな鏡に私がうつっている。
ふと “2001年宇宙の旅” を思い出した。
鏡にうつった自分の姿を見ているうちにあることに気づいた。
・・・・・“私の唇の端が少し上がっている”・・・・・・・
今にもあの“にやり”を完結しそうな・・・・
・・・・・・・・・・突然、私の背後から女が出てきた。・・・・・・・・・・
・・・・ぬ~と・・・・・菜緒子は現れた。
『こんにちわ。待ってたわ。』
椅子から転げ落ちる。
『菜緒子。生きていたのか?』
『そうよ。私は死なない。』
『どう言うことだ?』・・・・・・・菜緒子の服はあの時と同じ・・・・・・・
『私は見えない。・・でも見てほしい。』
『君が私をここに連れてきたのか?』
『えぇ。簡単なこと。私は自由に誰にでもなれるから。』
・・・・誰にでもなれるとは?・・・・
あの刑事の話から、うる覚えの住所をたどっている。・・・・・・・
“たしかこのマンションの3階 302号だった”
ふつうのマンション。ひとり暮らしのはず。ここの住人は死んでいる?はず。・・・
おそるおそるノブを回した。・・・・・・・・やはり開いている・・・・・・・・・
もし、菜緒子が私を導いているのなら、扉は開いているだろうと思っていた。
・・・・・・・・そう、私は導かれている・・・・・・・・・
中に入るとあの甘い香りが鼻を突いた。・・・・・・・・今ではなんとも不気味な香り・・・・・・・・
『誰かいますか?いませんよね』・・・・・・居るはずはない・・・・・・
部屋の中は “ガラン” として、まるで生活観など全くない。
古びた木のテーブルがポツンと中央に横たわっている。
椅子が2つ。向かい合わせに。
私は椅子に座ってみた。
壁にある比較的大きな鏡に私がうつっている。
ふと “2001年宇宙の旅” を思い出した。
鏡にうつった自分の姿を見ているうちにあることに気づいた。
・・・・・“私の唇の端が少し上がっている”・・・・・・・
今にもあの“にやり”を完結しそうな・・・・
・・・・・・・・・・突然、私の背後から女が出てきた。・・・・・・・・・・
・・・・ぬ~と・・・・・菜緒子は現れた。
『こんにちわ。待ってたわ。』
椅子から転げ落ちる。
『菜緒子。生きていたのか?』
『そうよ。私は死なない。』
『どう言うことだ?』・・・・・・・菜緒子の服はあの時と同じ・・・・・・・
『私は見えない。・・でも見てほしい。』
『君が私をここに連れてきたのか?』
『えぇ。簡単なこと。私は自由に誰にでもなれるから。』
・・・・誰にでもなれるとは?・・・・
Posted by タンクん at 21:28│Comments(0)