ロジカル・・・4
なんと表現しよう。この感覚。遠い昔、若かりし日々の記憶。
いかがわしい期待で体の奥から元気がでている。
『仕事が忙しいんだ・・ねぇ。どんな格好で待ち合わせようか?
私はファーのジャケットに赤のミニかな』
『何処で会う?』
『こんど車買うんだ。私のBMWいらない?』
『いらない。近くの駅までいくよ』
『早く逢いたい。得意なのはアナル舐めることかな』
『民事再生の申請が認可された。今から計画を建てる。皆さんへの説明はしっかりします。』
不意に耳に聞こえてきた。ここは全体朝礼。
発表の日からもう10日。
混乱はあったが、なんとか仕事をやっている。
給料は?退職金は?
『今月定年なんだ。相原くん調べてくれよ』
会社への不満・疑心・色んな感情はあるが、ここは皆の為・・・
『こんどの土曜日に逢おうね』
金曜日の深夜
『ごめん。ダメみたい。仕事入っちゃった。
次は絶対だから・・・ネ。』
『いい時でいいよ。』
あせってるわけではないが、いい気にはなれない。
こんなことが3回も続いた。
約束をしては、前の日にダメになる。
当日の朝ダメになる。
それでもメールを待っている。はかない想い。
そう、いかがわしい想い。
そして・・やっと・・